はいさ~い!
私が県外に住んでいた際に、沖縄と本土の文化の違いが様々あり驚きを感じました。なぜ沖縄と県外で文化が違うのか?
琉球王国時代から現在まで約600年の歴史がありあますが、日本としての歴史は100年程しかありません。
琉球時代450年→日本66年→アメリカ統治下27年→日本50年
沖縄は上記のような歴史をたどっているのです。この記事では沖縄の歴史を分かりやすくまとめました。
沖縄の歴史は琉球王国から始まる
元々沖縄は「琉球王国」という1つの独立国家でしたが、紆余曲折を経て沖縄県になりました。歴史の流れを詳しく解説していきます。
琉球王国時代
琉球王国の歴史は1429年~1879年の約450年間です。
琉球は、
- 中国
- 日本
- 朝鮮
- 東南アジア諸国
これらの地域と外交・貿易を通して海洋王国として発展していき、特に中国との外交・貿易が盛んでした。
沖縄県民なら誰でも知っている沖縄民謡に「唐船ドーイ」(中国の船が来たよ)という歌があります。中国の船が来たことを喜ぶ歌です。それほど中国との関係は深いのです。
中国と外交・貿易が盛んだったため、琉球の文化は中国と似ています。
廃藩置県により、琉球→沖縄県に
1609年に日本の薩摩藩が約3,000名の軍勢を率いて琉球に侵攻し首里城を占領しました。その後270年間は琉球は中国支配下にありましたが、裏では薩摩藩と徳川家の従属国という関係が続いていました。
1871年の廃藩置県に伴い、琉球は鹿児島県の下に入り1872年に琉球藩となりました。1879年に琉球藩が廃止され沖縄県が設置されます。
当時の沖縄の方言は県外の人には分からないため、日本の悪口を言っているかもしれないと思われていたので、沖縄の方言は禁止され標準語を強制されていました。
方言札は日本各地にありましたが、言語差が大きい沖縄は特に厳しく、明治末から第二次世界大戦まで用いられました。
当時を知る高齢者の方に話を聞くと、
方言しか分からないけど、方言札をかけられたくないから喋ることが減った。
いつもビクビクしながら暮らしてて辛かった。
そのようなことを話されていました。日本語自体あまり分からないのに、突然沖縄の言葉を話すなと言われると辛いですね。
戦後はアメリカの統治下
太平洋戦争末期の1945年に、アメリカの統治下になりました。その後、1972年までの27年間はアメリカ文化となりました。
当時は、
- 通貨はドル
- 本土に行くにはパスポートが必要
- 車は右側走行
と完全にアメリカスタイルです。
1972年以降、日本に返還され現在に至ります。
- 琉球:450年
- 日本:66年
- アメリカ:27年
- 日本:50年(2022年現在)
約600年の沖縄の歴史の中で、日本の文化は合計しても100年ちょっとしかありません。割合にして約15%です。たった15%しか日本として暮らしていないのであれば、文化が違って当然です。
文化の違いは歴史以外にも様々な理由があります。
沖縄と本土では時間の流れが違う
上記で説明した通り沖縄は中国の文化を現在でも継いでおり、行事は新暦ではなく旧暦で行うことが多いです。
正月を新暦の1月1日に行わない地域もあります。
本土ではお盆を8月13~16日にしますが、沖縄はこの時期に休みを取る人はいません。沖縄は旧暦の7月13~15日にお盆をするのです。
そして毎月旧暦の1日と15日には、「ヒヌカン」(火の神)といって台所に置いてある、
- 花瓶
- 香炉
- 盃
- 湯呑
- 小皿
- 茶碗
これらの手入れをします。
新暦と旧暦では時間の流れが変わってくるため、行事の日程がずれるのです。
沖縄の信仰文化は先祖崇拝
沖縄での信仰文化は基本的に「先祖崇拝」で、先祖を重んじています。シーミーという4月の行事では、お墓で親戚一同でお酒を飲み、先祖を崇拝します。
お盆ではエイサーという太鼓や三線で踊って、帰ってきた先祖を迎えたり送り出したりします。
沖縄本島の面積のうち15%は米軍基地
日本の米軍基地のうち沖縄が約70%占めており、沖縄本島の面積のうち約15%が米軍基地となっています。その規模は、東京23区のうち13区を覆ってしまうほどの広さです。
沖縄の人が基地内で働く事も多いです。条件付きですが、許可があれば一般人も基地内に入ることができます。
北谷町や沖縄市は特にアメリカ人が多い地域のため、アメリカ風のお店が多数あります。
アメリカの統治下だったこともあり、食文化はアメリカ寄りの事も多いです。
沖縄はアメリカの文化も取り入れる事で、経済を回しているのです。
沖縄の伝統文化を紹介
沖縄の伝統文化は現在でも受け継がれていることが多いです。
- 三線
- エイサー
- 琉球舞踊
- ハーリー
- 紅型
- 琉球ガラス
- 豊年祭
- 大綱挽
これ以外にも地域によって様々な文化を引き継いでおり、文化に対する考え方も学んでいきます。
沖縄は昔ながらの考え方を今でも大切にしています。
まとめ:沖縄と本土の文化の違いは、歴史や環境の変化が大きい
いかがでしたか?
またアメリカの統治下だったこともあり、アメリカ人も多く住んでいるため、アメリカ文化も多いです。
年間の行事も旧暦で行います。
しかし、以前は何をするにも旧暦で動いてましたが、私の家庭は正月は新暦で祝い、旧暦はしなくなりました。
今後日本としての歴史が長くなれば、こういった文化も変わってくるかもしれません。
しかし違いがあるから興味も持たれ遊びにも来てもらえる。
全てが一緒だとつまらないですよね?
観光立県の沖縄として、今後も沖縄独特の文化を維持して、沖縄の楽しみを感じてほしいと思っています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます☆
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